こんにちは、しおやソフトです。今回は、わたしが作成したYouTube動画「【初級編】きりたんの時短作曲講座1」の解説内容をベースに、これから初めて曲作りをスタートしてみたいという初心者の方向けに、基本中の基本から具体的な制作プロセスまでを徹底的に深掘りして解説していきます。
難しそうに見える音楽理論や作曲の世界ですが、その本質を紐解いていくと、実は非常にシンプルな要素の組み合わせと、論理的な手順で成り立っていることが分かります。この記事を最後まで読み、末尾のクイズに挑戦していただければ、曲作りの最初の第一歩となる霧が綺麗に晴れるはずです。今日も張り切って一緒に勉強していきましょう!
1. 音楽に絶対欠かせない「3つの要素」とは?
世の中にはクラシックから最新のポップス、ゲームBGMまで星の数ほどの楽曲が存在しますが、どのようなジャンルの音楽であっても、土台を支える共通の物理的・構造的基盤が存在します。それが音楽理論における「音楽の三要素」です。作曲の現場では、まずこの3つの概念を明確に切り分けて意識することが大切です。
- メロディー(旋律):音楽における「横の流れ」を司る主役です。時間軸に沿って音の高さが連続的に変化していく線の部分であり、私たちが歌詞をつけて歌ったり、耳に残って口ずさんだりする主体の部分そのものを指します。
- ハーモニー(和音):音楽における「縦の流れ」を司る響きです。複数の音が同時に重なり合うことで、その瞬間の色彩や感情の深みを決定する要素であり、J-POPなどでよく耳にする「コード」や「コード進行」などがこれに当たります。
- リズム(拍子・推進力):時間軸の上で「メロディーやハーモニーを前に運ぶ乗り物」としての役割を持っています。一定の区切りを作る「拍子」や、強弱のポイントを決める「アクセント」がこれに該当し、楽曲の骨組みと躍動感を形成します。
よく「ボーカル・伴奏・ドラム」といった楽器の物理的な役割や、「音程・音色・声量」といった音そのものの物理的な性質と混同されがちですが、これらはあくまでパートや音の聴こえ方の話です。作曲をする上では、メロディー、ハーモニー、リズムの3つのパラメーターを脳内で完全に独立させてコントロールしていく必要があります。
2. 実践:4つのステップで進める初めての曲作り
講座内では、音楽の三要素を最初から同時にこねくり回すのではなく、1つの要素ずつ段階的に積み上げていく、初心者にとって最も効率的な「時短作曲アプローチ」を実践しています。今回は具体的な作例として、以下のオリジナルの短い歌詞を用いて、曲が進化していく様子を4つのステップで追ってみましょう。
【ステップ①】 言葉を等間隔に配置する(原石の状態)
最初の工程は、何でもいいので素材となる「短い歌詞」を作ってみることです。言葉が決まったら、まずは1文字ずつ機械的に等間隔に、そして全く同じ音の高さ(一本調子)で文字を並べてみます。しかし、当然ながらこれだけでは規則的なお経のようになってしまい、「まだまだ曲とは呼べない」状態です。ここから音楽の息吹を吹き込んでいきます。
【ステップ②】 リズムを意識して音をバラけさせる
一本調子で詰まっていた音に対して、まずは「リズム」の要素を個別に加えていきます。言葉のニュアンスや話し言葉のイントネーションを意識しながら、音の鳴るタイミングを前後に動かし、時間的な間隔を意図的にバラけさせてみましょう。音の高さはまだ一定のままですが、このリズムが付いた段階で、不思議と「少しだけ曲っぽく」なり、音楽としての骨組みが立ち上がります。
【ステップ③】 音の高低を変えてメロディー(鼻歌)にする
ステップ②で確立した「リズムの配置」はそのまま一切いじらずに、今度はそれぞれの音に高低差(音程)をつけていきます。タイミングの枠組みはできあがっているので、あとは自分の感性に従って、上へ登ったり下へ降りたりと音を当てはめていくことで、1本の主旋律へと進化します。
「カレーを 食べたら 元気が 出るね🎵」と、綺麗に音が繋がってメロディーの形になります。かなり曲としての完成形に近づいてきましたが、メロディー単体のみが鳴っているこの状態は、いわゆる「鼻歌」の段階です。ここからさらにステップアップさせます。
【ステップ④】 和音(コード進行)を加えて完成させる
最後に、単旋律の鼻歌の後ろ側で重なる「縦の流れ」、すなわちハーモニーを加えていきます。音楽の世界では和音のことをコードと呼び、コードが時間の経過とともに横に繋がって移り変わっていく移ろいのことをコード進行と言います。
初心者のうちは「自分でオリジナルの複雑な和音進行を作らなければ」と難しく考える必要は全くありません。動画でもお話ししている通り、「最初から世の中にある有名なコード進行をそのまま借りて使えば問題ない」のです。確立された王道のパターンをバックで鳴らすだけで、それまでの鼻歌が、一気に豊かで説得力のある「ひとまずの楽曲完成形」へと変貌を遂げます。
3. 楽曲のクリティカルな魅力を引き出す「アレンジ」の工夫
基本となる4つのステップで曲の原型ができあがった後、「なんだかこれだけだと、少し味気ないな……」と感じる場面に直面することがあります。そんな時に楽曲の表情を一変させるためのアプローチが「アレンジ(編曲)」です。
動画内のおまけコーナーでも紹介した通り、歌詞やメロディーの軸を一切変えなくても、バックの伴奏コードを少しオシャレにいじってみたり、あるいは伴奏のピアノやギターに「刻むような独自のリズム(パターン)」を新しくつけてみたりするだけで、楽曲の持つ雰囲気やプロっぽさは何倍にも跳ね上がります。基礎を覚えたら、ぜひ伴奏のリズム付けにも挑戦してみましょう。
4. 作曲上達において最も重要な「マインドセット」
この講座のタイトルに「時短作曲」とあるように、上達において何より最も重要なマインドは、1つの曲に何ヶ月も執着して完璧を追い求めることではなく、「とにかくたくさんの数をこなして、曲作りのプロセスそのものに慣れること」です。これが技術を血肉にするための最短の近道です。
音楽という表現の世界には、以下のような非常にシビアで、同時に最高に面白い事実があります。
かけた思考時間と、アウトプットされるメロディーの質が必ずしも比例しないのが作曲の奥深さです。だからこそ、初心者のうちは「適当でもいいから、まずはたくさん作ってみる」という姿勢が肯定されます。打席に立つ回数を増やせば増やすほど、脳内から偶然素晴らしいメロディーがこぼれ落ちる確率が高まります。「作って、気に入らなければ捨てる」のサイクルを高速で繰り返す経験は、皆さんの作曲スキルを確実に引き上げてくれます。
5. NotebookLMが生成した全26問の復習クイズに挑戦!
今回は初めての方向けの曲作りの流れを、あえて大雑把に全体のロードマップとして解説しました。「音の高さの具体的な決め方(音階の選び方)」や「コード進行の具体的な選び方」といった、より細かく踏み込んだ理論的なトピックについては、次回以降の動画やブログで詳しく段階的に解説していく予定です。
ここでちょっとしたお楽しみ機能です!GoogleのAIツールである「NotebookLM」に今回の時短作曲講座のテキストデータを読み込ませたところ、内容の理解度を測定するための本格的な復習クイズを、なんと全26問も自動生成してくれました!
なんとなく動画や文章を流し読みして理解したつもりになっていても、いざ問題として出題されると「あれ、どっちだったかな?」と曖昧な部分に気づくはずです。正解の解説だけでなく、間違えた選択肢をクリックした際にも「なぜそれが間違いなのか」の詳しい理由がその場で即座に表示されるシステムを組み込みました!また、前の問題に戻って自分の解答を見直せる「前の問題へ」ボタンも完備しています。全問正解を目指して、ぜひ挑戦してみてください!
※問題はわたしが全て目を通して、不正確な部分や誤解を招きやすい部分など、一部改変しています。